徒然なるままに

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RWC2023 プール戦日程

およそ2ヶ月前にラグビーワールドカップ(以後RWC)2023大会の日程が発表された。前の記事にも書いたように、開催国でない日本が日程的に優遇されないことからプール戦通過が前回大会より難しくなるのではないかという懸念を挙げさせてもらった。

 

ところが、WorldRugbyより私としては嬉しい発表がなされた。選手の健康のために主に以下の措置を2023大会より実施するとのことである。

 

・試合間の休養日を最低でも5日間設けること

・RWC出場チームの登録人数を31人から33人に増やすこと

・大会開催中の移動時間や移動回数を最小限に抑えること

 

 

2015年のイングランド大会において日本が南アフリカに死闘の末勝利してからスコットランド戦までの休養日はたったの3日であった。

 

スコットランド戦、日本は中盤まで互角に渡り合うものの60分過ぎから足が止まり、タックルミスが増えるなど明らかな疲れが見え始めた。スコットランドはそこに漬け込むように大量得点し、日本は結果として敗れることとなった。

 

私は当時素人ながら「日本がもっと多く休めていれば試合の結果はどうなっていたかわからない」と感じたことを今でも覚えている。

 

このように選手層の厚い強豪国であれば、タイトな日程であっても上手くやり繰りできるが、日本のように選手層が決して厚いとは言えないチームとなると主力メンバーを続けて出さざるを得ない。結果として試合終盤やプール戦終盤での選手のパフォーマンスの低下や怪我が起こりやすくなるのは言うまでもない。

 

それゆえ、2023大会における休養日の増加は選手層の薄いチームにとって強力な追い風になるに違いない。2023大会は前回大会より接戦が増え、より面白い大会になるのではないかと私は考えている。

 

また、チーム登録人数が33人に増えたことにより、各国がどのようなチームを編成してくるのか。こちらも注目しておきたいところである。おそらく負傷が多いFWに人数が割かれるのではないかと思っている。

 

さて前置きが長くなりましたが、以上のことを踏まえ2023大会の日本のプール戦の日程は以下のように決定した。

 

1戦目 9月10日 @トゥールーズ

アメリカ大陸予選2位のチーム

 

2戦目 9月17日 @ニース

イングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

 

3戦目 9月28日 @トゥールーズ

オセアニアプレーオフ1位のチーム

 

4戦目 10月8日 @ナント

対アルゼンチン🇦🇷

 

非常に緩やかな日程となっている。試合間の休養日が最低でも7日間ある。これは大きい。

 

また、個人的にはアルゼンチンといつ戦うのか一番気になるところであった。というのもプールDのパワーバランスからすると、今年は不調であったがおそらくイングランドがまずプール戦を通過するであろう。となるとプール戦通過残り1つの椅子を日本とアルゼンチンで争う。つまり、日本対アルゼンチンで勝利した方がプール戦通過するということになるのが自然な見方であろう。

 

この大事な一戦が初戦に来られると日本にとってかなりのプレッシャーになるし極力避けたいと私は考えていた。結果としてアルゼンチン戦は4戦目になった。「お楽しみは最後にとっておこう」と言わんばかりに。

 

アルゼンチン戦はプール最後の戦いとなるだけにお互い総力戦となるであろう。非常に楽しみな日程となった。あと2年半が待ち遠しい。